世界のワイン法

  • 2009/12/08(火) 17:03:14

世界のワイン法
山本 博, 蛯原 健介, 高橋 梯二 (共著)
日本評論社 (2009/12)

世界のワイン法


今月出版された「世界のワイン法」という本を拾い読みしていたら、日本におけるワインの現行法規制について1章が割かれていた。この章の執筆者は、山本博大先生。

章の冒頭の言葉が、「日本にはワイン法がない」。
大先生のおっしゃりたいことを要約すれば、この一言に尽きるようです。
この言葉に続いて、「しかし、ワインに関する法の規制がないかと言えば、ないどころかうんざりするほどある。しかもそれがバラバラで、どこを探したらよいかわかり難い」。

ワインに関する法規制のあらまし
1.酒税等に関する規制〜酒税法(法例・政令・省令・解釈通達)、酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律(いわゆる酒団法)
2.食品の安全と衛生確保のための添加物の規制〜厚生労働省所管の政令・省令・通達
3.流通面での規制〜総務省所轄下の公正取引委員会の、酒類に関する公正競争規約
4.表示基準を定めた業者間協定〜国産ワインの表示に関する基準、ワインの表示に関する了解事項
5.商標登録に関する規制〜経済産業省所轄下の特許庁の規制
6農業に関する規制〜農地法

本当に判りづらい。多くの新しい国内ワインメーカーさんが、これらの規制をクリアして(しばしば規制の網を掻い潜って)ワイン造りを始めていらっしゃるのには脱帽いたします。

日本のワインに関する法規制については、論点がてんこ盛りで、とてもnakの理解力だけでは語りつくせない感じです。特に農地法関連は奥が深そう。
それから、「国産ワインの表示に関する基準」が自主基準にすぎないことはちょっとびっくり。現在の改定自主基準では、だいぶマトモになったものの、改正前の自主基準は、「国産ワイン」と「国内産ワイン」を使い分けるという悪名高いゴマカシ自主規制だった。

いずれにしても、日本におけるワインに関する法規制については、「ワイン法を制定なくちゃいけない」と皆言っているのに、なんで出来ないのか不思議。

↓ 一部の生産者の都合?
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ポッチリ(韓国版てっちり)

  • 2009/12/06(日) 08:19:28

ポッチリ(韓国版てっちり)

ポッチリ(韓国版てっちり)


先週は、1日から3日まで別府に出張、3日の午後福岡に移動して夕方の便でソウルに行き翌日4日に羽田に戻るという強行軍。
別府とソウルの両方で河豚を頂き、ふぐ鍋の日韓比較が出来た。

別府では、ふぐのフルコースを日本酒で頂いた。
合わせたお酒は、全部地元のお酒。
八鹿(やつしか)

西の関

一の井手

いずれも燗で。

韓国ではふぐ鍋のことをポッチリというらしい。
かなりのサイズの豪快なブツ切りふぐが大量に入っていて、結構濃厚なダシが出ている。
白子、白菜、モヤシ、豆腐、ミナリ(韓国のセリ)などの具が入っており、このお店では、辛子を溶いた醤油ベースのタレにつけて食べる。
このポッチリ、日本のてっちりとは若干異なる鍋ながら、結構癖になる美味しさ。
次回来る時も焼き肉なんか食べないで、これにしようと思う。
仕上げは、海苔を入れた雑炊。

合わせた酒は、
眞露チャミスルfresh」(アルコール度数19.5度)
をキンキンに冷やして。
韓国料理にはやっぱり眞露でしょう。
最近の流行りは、チャミスルfreshらしい。韓国のヒトたちもみんなコレを飲んでいる。
アルコール度が低く、焼酎のくさみがなく、飲み口がスッキリ。
冷酒感覚で料理に合わせやすい。

↓ チャミスルfreshはグイグイいけるので要注意
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E・ギガル/コート・デュ・ローヌ・ルージュ[2005]

  • 2009/12/03(木) 01:33:52

E・ギガル/コート・デュ・ローヌ・ルージュ[2005]
E.Guigal
/ Cote du Rhone Rouge
シラー、グルナッシュ、ムールヴェードルほか

E・ギガル/コート・デュ・ローヌ・ルージュ[2005]


ただいま、大分県/別府に出張中。
定宿となっているホテル白菊の和食処で飲んだハーフサイズのワイン。

ギガルはローヌの代名詞的存在。
ローヌを語る時、E.ギガル社なしには語れない。
だから、へそ曲がりのnakはあんまり飲まないし語らない(笑)。

初代エティエンヌ・ギガル氏がアンピュイの町に社を構えたのは1945年と、さして古いことではない。その後現在のオーナーである息子マルセル・ギガル氏の代になり、同社の名声の礎となるコート・ロティの単一畑ムーリンヌ、ランドンヌ、テュルクなどの区画の数々を取得して名声を得て拡大の一途を遂げ、現在は総面積45haの葡萄畑からドメーヌワインを生産している。
また、500を超える栽培農家から購入する葡萄から、高水準で安定した品質のネゴシアンワインを造り出している。
ACローヌの日常消費ワインから最高級キュヴェまで幅広いラインナップで、他の造り手の追随を許さない、名実ともにローヌを代表する生産者。っていうか「ローヌはギガルしか知らん!」というワイン通さん?も結構居るハズ。

次々と葡萄畑やドメーヌを買収したり、2005年には新たな本拠地であるシャトー・ダンピュイ(12世紀の砦)を購入したりと、マルセル氏によって強欲な意欲的な経営が行われている。

黒味の強いローヌらしい色あい。
赤から黒のベリー、黒胡椒、煙草。中庸の果実味。
全体に男性的な印象。
サンコムなんかより若くても飲みやすく、小売価格は安いのでお買い得ではある。

【追記】
ホテルの最上階に、WineCafe KumanZ(ワインカフェ・クマンズ)がある。
ま、洋風居酒屋だろうなと思っていたので使ったことはなかったが、先ほど朝食の帰りに並べてあるワインを見たら、
ラモネ/アリゴテ
ニコラ・ポテル/ブルゴーニュ
などがリーズナブルな値段で並んでいた。
なかなかチョイスの良さそうなお店で、なんだ夕食はこの店に来ればよかったかな?次回は来よう!と思う。

語っているじゃん!
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チック・コリア・トリオ〜パワー・オブ・スリー〜

  • 2009/12/02(水) 05:47:16

チック・コリア・トリオ〜パワー・オブ・スリー〜
チック・コリア (p)
スタンリー・クラーク(b)
レニー・ホワイト(ds) 

チック・コリア・トリオ〜パワー・オブ・スリー〜


ブルーノート/東京で、チック・コリアを聞いてきた。
メンバーは、チック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエヴァー(RTF)」を一貫して支え続けた天才ベーシストのスタンリー・クラークと、ブラジル色からロック色へと変化していった第2期RTFに加入したドラマーのレニー・ホワイト。

RTFは、1970年代のジャズ〜フュージョン史(当時はまだフュージョンという用語はなくてジャズロックとか言っていた)に燦然と輝く伝説的ユニット。
RTFのカモメのジャケットのレコード(「リターン・トゥ・フォーエヴァー」1972年)でジャズに入門したヒト達もとても多い。
ガールフレンドにジャズを教育しようと目論む男子が製作する手作りのオムニバス・カセットテープには必ずコレが入っていた(笑)。

nakは当時(高校生の頃)、「ふん、イージーリスニングじゃん」なんて態度でカッコつけていたが、実は大好き

チック・コリアの洗練された知性を感じさせるピアノを堪能できた。それにしてもスタンリー・クラークのウッドベースはホントに凄い。アルコ(弓)によるリリカルな演奏から、ウッドベースによるチョッパーベース(手刀で叩きつけるような奏法)まで変幻自在。なんでもないウォーキングベース(通常の四ビートにおけるピチカート奏法)でもセンスが光る。


飲んだワインは、ワインリスト中で唯一のピノだった
マインクラング/ピノ・ノワール[2007]

MEINKLANG
/PINOT NOIR
オーストリア/パムハーゲン
マインクラング/ピノ・ノワール[2007]


オーストリアのワインを飲むのは初めてかもしれない。
マインクラングは、オーストリアのビオディナミの生産者・ミケッジ家の醸造所。
ハンガリーとの国境に位置する広大なパノニア(ハンガリー大平原)のノイジードラーゼー湖東岸に55haの葡萄畑を所有しており、1990年代より有機栽培を始め、2003年からビオディナミに移行している。なんちゃってビオディナミ実はお手軽配合プレパラートなんかも売られていて手抜きが出来る)じゃなくて、自分でプレパラートをちゃんと造る真面目な信徒さん(笑)らしい。
エチケットに描かれている牛は、牛角牛糞プレパラートとの関連を想起させる。

透明なルビー色。
とてもフルーティー。フランボワーズ、チェリーなどの若々しい香り。甘みほんのり。上品な酸味で、ピュアなピノ。とても飲みやすく、ピュアなチック・コリアのピアノぴったり。グイグイ二本いって二日酔い。

↓ 2セット目も聞きたかったけどワイン4本は飲めませんって(笑)
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モーリス・ガヴィネ/ヴォーヌ・ロマネ[2001]

  • 2009/11/29(日) 15:33:00

モーリス・ガヴィネ/ヴォーヌ・ロマネ[2001]
Maurice Gavignet/Vosne Romanée
Domaine Maurice Gavignet
AOC:ヴォーヌ・ロマネ

モーリス・ガヴィネ/ヴォーヌ・ロマネ[2001]


1920年、当時DRC葡萄栽培家であったオノレ・ガヴィネ氏によって、ニュイ・サン・ジョルジュに設立されたドメーヌ。徐々に葡萄畑を広げ現在は10haを所有し、現在の当主は5代目のアルノー氏。

本来、このドメーヌのワインは、古典的なスタイルのはず。
今年5月に飲んだ、
モーリス・ガヴィネ/ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ/レ・ダム・ユグエット [1999]

も古典的なスタイルだった。

しかし、このヴォーヌ・ロマネは通常のモーリス・ガヴィネとはスタイルが異なり、現代的なスタイルのように感じる。
エチケットも、通常のモーリス・ガヴィネのシンプルでエレガントなデザインのものとは大きく異なり、ちょっと奇抜。
通常のエチケットのヴォーヌ・ロマネも併存していることから、新しいスタイルのキュヴェなのではないかと思われる。買い葡萄モノか?

明るいルビー色。さして熟成しているようには思われない。
ラズベリー、カシスなどのフルーティーで華やかな香りと味わい。
樽のニュアンスも、新樽のもの方を強く感じられる。
酸・タンニンなどとのバランスが良く、上品で好ましい。

↓ 伝統を守るだけでもダメなんだろうな
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ドメーヌ・パラン/ラドワ[2002]

  • 2009/11/27(金) 18:10:56

ドメーヌ・パラン/ラドワ[2002]
Domaine PARENT
/Ladoix
AOC:ラドワ・コート・ド・ボーヌ

ドメーヌ・パラン/ラドワ[2002]


ドメーヌ・パランは、17世紀半ば(一説には1636年)にヴォルネイにぶどう栽培の第一歩を築き、1803年にドメーヌをポマールに移したといわれる由緒あるドメーヌ。
ワイン通さんとして知られるアメリカ第3代大統領のトーマス・ジェファーソン(1743年〜1826年、独立宣言を起草したヒト)が、フランス大使をしていた時にブルゴーニュに立ち寄った際、パランのワインを気に入って、かなりの量をアメリカに運ばせたという逸話がある。

トーマス・ジェファーソンといえば、ジェファーソン・ボトルが連想され「その話ホントかよ〜」と疑われますが、注文等を記録した文書も残っているらしい。

ジェファーソン・ボトルは、2007年1月に、米・フォーブス誌の発行人であったマルコム・フォーブス氏がクリスティーズで105,000英ポンドで落札した、“Th. J.”のイニシャルがボトルに刻まれた(ジェファーソンの購入したワインは自分のイニシャルを刻んだボトルに詰めさせていた)シャトー・ラフィット[1787]が、偽造ワインじゃないかという有名な事件。
世界一高いワイン「ジェファーソン・ボトル」の酔えない事情―真贋をめぐる大騒動』ベンジャミン ウォレス (著)、佐藤桂 (訳)、早川書房
に詳しい。

ポマールを中心として約25haの畑を所有・賃借し、現在の当主は、13代目アンヌ・パランさん。
先代の12代目フランソワ・パラン氏は、グロ・ファミリーのアンヌ・フランソワーと結婚し、相続と生前分割によってドメーヌ・フランソワ・パラン(旦那さんの方)とドメーヌ・A.F.グロ(奥さんの方)を創立し、ドメーヌ・パランの方はフランソワ氏の姉妹、カトリーヌとアンヌが継いだ。

木製の槽で醸す伝統的なブルゴーニュの味わい。
色調はさして濃い感じではないが、深く力強い。
完熟ブラックチェリーなどの果実香が溢れている。
果実味と酸に深みがあり、アルコール度数の高さを感じるしっかりとしたボディ。


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Mariage(マリアージュ)

  • 2009/11/26(木) 16:33:32

ワイン通さんのための基本用語集(2)
Mariage(マリアージュ)

Mariage(マリアージュ)


フランス語で結婚を意味するマリアージュ。
ワイン通さんたちの間では、ワインと料理をより美味しくするための方法論といったような意味で使用されています。
定番的の組み合わせの中には、実際に合う組み合わせも多いのですが、疑問を持たざるを得ないような組み合わせもあったりして、フランス人との人種的な違い??とナゾも多い。

ワイン通さんの中には、マリアージュに特化しているかのような方々もおられて、日夜、合う組み合わせを追い求めて、というよりは、合わない組み合わせを発見するために、無限の荒野をさまよっていらっしゃいます。

全ての夫婦がベストな組み合わせでもないのは当然ですが(結婚当初はベストと勘違いしているけど)、かといって大抵の夫婦は徹底的にダメというわけでもないのもこれまた事実。ワインと料理の関係も、そんなもののような気がします。

そもそも、人の好みを超越した完璧な組み合わせが存在するわけはなく、「マリアージュは極めて個人的な体験」(J.ロビンソン女史だっけ?)。
というか、nakの場合、料理とワインの間にパンを齧れば(口蓋洗浄?)大抵の合わない組み合わせもOK。
「子はかすがい」ということわざがあるように、結婚にしろワインにしろ、マリアージュにはかすがいが不可欠ということかな?

↓ マリアージュの本質は錯覚?
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