フレデリック・コサール/VdT・キュヴェ・ラシラー・ド・タレス[2009]
- 2011/03/08(火) 08:46:38
フレデリック・コサール/VdT・キュヴェ・ラシラー・ド・タレス[2009]
Frederic Cossard /VdT Cuvee Lasyrah de Tales
Domaine de Chassorney
シラー100%
スミマセラシオン・カルボニック
繁忙期に入り、ブログの更新もままならない今日この頃・・・
・・・といってもワインは飲んでいるのですけれどもね。
その間には、「おまえ最近おとなしいようだけど、リカマン関係者の出現にビビったのか?せいぜい気をつけなっ!」的な季節外れのハゲましの匿名メールを頂戴したりして何だかやる気が失せたのも事実。気を取り直して・・・
ご存じフレデリック・コサール氏が造った初シラー。
本来は AC コート・デュ・ローヌとなるべきワインだが、醸造をローヌではなくサン・ロマンの自身のドメーヌで行っているため、VdTとなっている。
南ローヌのヴェゾン・ラ・ロメーヌ村から3kmほど山間に入った標高300mの高台に葡萄畑付きのセカンドハウスを購入した氏の親友が、ワイン造りの話を持ちかけてきたのがきっかけらしい。
ワイン名のLasyrahは、Syrahに冠詞のLaを繋げた造語。VdTはエチケットに葡萄品種を表記できないので、連想が働くように名付けられた。Talesは畑の名前。
黒味のある濃厚な赤紫。
カシス・リキュール、クローブ・胡椒などのスパイス。ほんのりと甘い香り。
フレッシュで濃厚な果実味が溢れる。
エネルギッシュながら、過度に筋肉質で長期の熟成が必要なタイプのワインではなく、しなやかさがありすぐに美味しく飲めるワイン。
ザ・コロニアル・エステート/エグザイル[2002]
- 2011/02/20(日) 09:45:39
ザ・コロニアル・エステート/エグザイル[2002]
THE COLONIAL ESTATE/ EXILE
オーストラリア/バロッサ・ヴァレー
シラーズ75%、ムールヴェードル20%、グルナッシュ5%
エグザイルは、サンテミリオンのカルトワイン「ル・ドーム」のジョナサン・マルティス氏が、オーストラリア/バロッサ・ヴァレー/ニュリウッパのラング・ヴィンヤード(「ペンフォールド・グランジ」に使用されていた葡萄畑)の葡萄から造ったワイン。この2002年が初ヴィンテージである。
同名のヴォーカル・ダンスユニットのファンクラブ御用達ワインでもある(嘘)。
ジョナサン・マルティス氏はナイジェリア生まれの英国人。石油ビジネスで成功し、ガレージワイン・ブームのはしり1994年にボルドー右岸にやって来てシャトー・テシエを購入した。
1996年には同じサンテミリオンのヴィユー・シャトー・マゼラの一部の単一畑から「ル・ドーム」を少量生産し、注目を集めた。
2008年にはこのヴィユー・シャトー・マゼラを完全買収し、マルティス氏がサンテミリオンに所有する葡萄畑約は50haとなり、テシエ、ラフォルジュ、グラン・ディステューのシャトー・ワインのほかに、ル・ドーム、レ・ザテリエ、ル・カルの3つの単一畑のワインを生産する。
また、この買収に伴うポートフォリオの見直しの結果、ザ・コロニアル・エステートのワインは、2008年ヴィンテージが最後となっている。
このワインは、数年前に、ジョナサン・マルティス氏のザ・コロニアル・エステート立ち上げがちょっと話題になった際、オーストラリアワイン好きの友人宅にお土産で持って行ったもの。当時は飲み頃にはまだ早いという判断から、数年の時を経て先日遊びに行った際に開けた。
やや曇ったような濃い色合い。ベースの紫色がやや茶色を帯びてきたような色合い。予想よりも早く熟成が進んでいるように思う。
まずアルコールの香りが鼻を突く。抜栓したら、しばらく置いておいた方が良さそうだ。
プラム、コーヒー、タール
期待したほどじゃなく、この先も熟成して美味しくなるのか疑問。初ヴィンテージだからしょうがないか?
クライン・セラーズ/ジンファンデル・エンシェント・ヴァインズ[2008]
- 2011/02/15(火) 18:30:45
クライン・セラーズ/ジンファンデル・エンシェント・ヴァインズ[2008]
Cline Cellars/Zinfandel Ancient Vines
Cline Cellars
日曜日に、習志野市のパーティ・ハウス「リンデンバウム」で、サックスの松風鉱一師匠のアコースティック・ライヴが開かれた。リンデンバウム・セッションは今回で3回目、2回目のライブの様子はCD化されている。
今回のメンバーは、
松風鉱一(as,ts,fl)
清水くるみ(p)
吉野弘志(b)
開始直後の清水くるみ(p)さんの長いソロ・パートにはブッ飛んだ!ド迫力のピアノ・プレイは★★★。
ライブは15時からで、ライブ後はそのままパーティへなだれ込む。
今回持参したワインは、神田/YANAGIYAで購入したクライン・セラーズ/ジンファンデル・エンシェント・ヴァインズ[2008]のダブル・マグナム。こういったパーティでは、ブルゴーニュなんかよりもある程度個性もインパクトも強いジンファンデルなんかがウケ易い。ダブル・マグナムならなおさらだ。
クライン・セラーズは、カリフォルニア/コントラコスタに古い歴史を持つワイナリー。フィロキセラ禍を免れた樹齢100年を超えるV.V.が残っている。
現在のオーナー、フレッド・クライン氏の祖父は、ジャグジー風呂を発明したヒトで、儲けたお金で?広大な葡萄畑を子孫に残したようだ。
1980年代、周囲ではジンファンデルなどのマイナー種からカベルネやシャルドネへの改植が流行ったらしいが、クライン・ファミリーV.V.を大切に守り抜いたところがエラい。
ジンファンデル・エンシェント・ヴァインズは、コントラコスタ自社畑のジンファンデルV.V.を主体として、ロダイ、メンドシーノ、ソノマ各地から購入したのジンファンデルをブレンドして造られている。
ジンファンデルのジャーミーな果実味やアメリカン・オーク由来のバニラはしっかりと感じられるが全然クドくない。落ち着いた口当たりと長い余韻で、完熟したベリーと若さの残るベリーが程よくミックスしている感じ。万人に愛されると思う。
ドミニク・ローラン/ニュイ・サン・ジョルジュジュ・No.1・V.V.[2005]
- 2011/02/07(月) 11:34:21
ドミニク・ローラン/ニュイ・サン・ジョルジュジュ・No.1・V.V.[2005]
Dominique Laurent/Nuits St. Georges Numèro 1 V.V.
ドミニク・ローラン氏は1956年生まれ。パティシエから転身して1989年にネゴシアンを始めた巨漢。
50年以上のヴィエイユ・ヴィーニュにこだわり、マジック・カスクと呼ばれる新樽を積極的に使用し、最小限のSO2、ノンフィルターなどでブルゴーニュを代表するネゴシアンの地位を獲得した。
かつては、新樽200%のチョコレート風味のピノ・ノアールと揶揄されたりもしていたが、2000年以降は、繊細でバランスの良いスタイルに変化している。
黒味を帯びた濃い色調のピノ。果実味・酸味がどっしりとしていて重量感と複雑さがある。
樽のニュアンスは風雅かつ繊細で、nakの好み。
シモンビーズ/ブルゴーニュ/レ・ペリエール・ルージュ[2007]
- 2011/02/05(土) 21:25:20
シモンビーズ/ブルゴーニュ/レ・ペリエール・ルージュ[2007]
Simon Bize /Bourgogne/Les Perrieres
Simon Bise et Fils
夕方から新幹線で姫路に移動中。
東京駅の大丸でワインとパンを買って乗車した。お店でコルクを抜いてもらったが、サービスがいまいちアカぬけない。バイトさんじゃないみたいだけど不慣れ?アタフタとしてケッつまずいたりしていた。
シモンビーズのレ・ペリエールはACブルだが、オート・コート・ ド・ボーヌを名乗ることもできるのだが、マイナーなACを嫌ってなのか?軽いイメージを嫌ってなのか?ブルゴーニュとしてリリースされている。
ACブルながら、畑名も明示されていて、栽培から醸造まで他のクリュと全く同じ方法で造っているビーズの逸品。味わいは村名格クラスで、価格は村名格よりは少しだけ割安。
シモンビーズのワインは、どれも香りが高い。
みずみずしい果実味と酸味が心地よい。
ああ、もう降りる準備しなくちゃ!
Three Wishes
- 2011/01/31(月) 19:02:35
Three Wishes
Les musicians de jazz et leurs trios voeux
ジャズ・ミュージシャン3つの願い/ニカ夫人の撮ったジャズ・ジャイアンツ
ブルース・インターアクションズ
パノニカ・ドゥ・コーニグズウォーター (著)、ゲーリー・ギディンズ(序文) (著)、鈴木孝弥 (翻訳)
ジャズ界では超有名なニカ夫人が、ポラなどで撮影したジャズミュージシャン達の写真と「三つの願い」を集めた本。
ニカ夫人は、1950〜1960年代、すなわちモダンジャズの最盛期に黒人ジャズメンたちの庇護者だった女性で、黒人ジャズメンからは「聖女」、一部のゴシップ誌からは「黒人ジャズメンと戯れる白い金持ちオンナ」と評価されていたヒト。
ニカ夫人は英国銀行系ロスチャイルド家の一族で、Charles Rothschild(Nathan Mayer Rothschild, 1st Baron Rothschildの孫)の娘として、1913年にパリで生まれ、フランスの軍人で外交官でもあったジュール・コーニグワルター男爵と結婚したため、ニカ男爵夫人とも呼ばれていた。
パリでの、男爵夫人のジャズクラブ通いと黒人ジャズメンとの付き合いは、男爵の気に障っていたようで、1951年には二人は別居し、男爵夫人はニューヨークへ引っ越しをし、
思う存分ジャズクラブ通いと黒人ジャズメンへの援助を始める。
1950年代にニューヨークで働いていたジャズメンは、ことごとく彼女の世話になったようであり、なかでもチャーリー・パーカーとセロニアス・モンクへの援助は伝説的。
なにしろ、1954年に亡くなったチャーリー・パーカーは、彼女の部屋で息を引き取ったほど。そのスキャンダル?が原因で、別居していた夫妻は離婚に至り、実家のロスチャイルド家からも勘当?されてしまうことにもなった。
また、モンクも家族のもとでなく、彼女の部屋で息を引き取っている。
彼女がどれだけ黒人ジャズメンに感謝されていたかは、彼女の名を冠した曲の数からも知れる。ざっとあげてもこれだけある。
セロニアス・モンク:Pannonica
ホレス・シルヴァー:Nica's dream
ソニー・クラーク:Nica
ジジ・クライシス:Nica's tempo
ケニー・ドーハム:Tonica
ケニー・ドリュー:Blues for Nica
トミー・フラナガン:Thelonica
Three Wishesの本は、当初アメリカで出版しようとしていたようだが、「そんな本売れる訳はない」と出版社に断られ、1961年にフランスでLes musicians de jazz et leurs trios voeuxとして初出版された。その後(2008年)英語復刻版が米国で出版され、昨年日本語復刻版が出版されたもの。
収録されている写真は、素人が撮影したスナップ写真であり汚れたり痛んだりさえしているが、これが実にリアルにジャズメン達の表情を捉えている。生身のジャズメンがそこには居る。
彼らの望みも、崇高だったり、ナマナマしいものだったり、スケベだったりと、個性がにじみ出ていて実に面白い。
マイルス・デイヴィス「白人になることだ!」
デューク・エリントン「オレの願いは実に単純だ。オレはベストなものだけが欲しい。」
ディジー・ガレスピー「カネのために演奏しないこと。」
フィリー・ジョー・ジョーンズ「カネ、カネ、カネだ!」
コールマン・ホーキンズ「音楽における大きな成功。」
アート・ブレイキー「離婚して、キミと結婚することだ!」
ジョン・コルトレーン「今の3倍の性的パワーを持つこと。」
マル・ウォルドロン「オレのレコードの大量販売。」
バド・パウエル「日本に行くこと。」
まだまだ、面白いのがあるけど書ききれない。英語版「Three Wishes」も注文した。

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